メイタタのしもべ日記

タンザニアに住むマサイの夫と遠距離中の看護師

餅まき

大阪に来てから餅まきを見たことがない。

どっかで行われているんだろうけれど、目にしたことがない。

 

紀伊半島の端っこで育った私は、中学校を卒業して村を出るまでの15年間、行事ごとがあれば必ず餅まきがセットだった。

お正月過ぎの天狗祭り、運動会、予餞会、神社の祭りなどなど、年がら年中餅まきが行われていた。卒業式に体育館で餅まきをするなんて、見たことがないと友達にいわれた。卒業式でまく用の餅を、卒業生が杵でついて用意することが普通ではないことを知った。

餅まきガチ勢の大人たちは軍手をはめて、大人気なく餅を奪い合っていた。

大きな鏡餅には中にお金が入っていたりするので、子どもも頑張るのだが大人には勝てない。頭上でキャッチされてしまう。

一度、大きな餅が頭に当たって大泣きしたことがある。当然だが餅は当たると痛い。

 

運動会でももちろん餅まき。

当時の運動会はなかなか自由で、親は子どもそっちのけで酒盛りをしていい感じに出来上がって餅まきに参加していた。友だちは、酔っ払いのお父さんを見て二度と学校行事にこないでほしいと懇願していたっけ。

 

なんだか急に餅まきを思い出して郷愁にふけってしまった。

思えば7年くらい村に帰っていないので、今年は餅まきに参加するために帰ってみようかと思う。